本屋さんで思いがけない一冊に出会うかもしれない。
金曜ブログ担当の西山です。
金曜日といえば,平日最後の日!
先週のブログではお知らせを3つも書いたのですが,今週は打って変わってお知らせがありません。
さて,何を書こう……。と,早くも頭を抱えております。
そんなわけで,今日はちょっと本屋さんのお話を。
ここ数年,「本屋さんが閉店する」という話はよく耳にしますが,「新しく本屋さんがオープンする」という話は,あまり聞かなくなったような気がします。
皆さんの中にも,近所にあった本屋さんが,いつの間にかなくなってしまった……という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本出版インフラセンターの集計によると,2026年3月末時点で登録されている本屋さんは9,993店。2025年度には102店が新しくオープンした一方,499店が閉店したそうです。*1
数字で見てみると,なかなか厳しい状況ですね……。
そして,本屋さんの数だけではありません。
本屋さんに足を運ぶと,教育書の棚も少しずつ狭くなっているように感じます。
本を置いてもらえる場所が減っていくというのは,出版社にとっても,なかなか寂しいことです。(寂しいどころの話ではないのですが……)
そんな中,今年も本屋さんにお願いして,仮説社の本を店頭に置いていただく時期がやってきました。
現在,着々と準備を進めております。
毎年,雑誌『たのしい授業』では,本を置いてくださる本屋さんの一覧をお知らせしています。今年も皆さんにお知らせできたらと思っています。
こうして本を置いていただけるのは,本当に本当にありがたいことです。
そして,店頭に並んだ本をどなたかが手に取ってくださり,購入していただけると,本屋さんから補充の注文が入ることがあります。
そうしてまた本が並び,次の誰かの手に渡っていく。
そんなふうに,本が売れることで,次の本へとつながっていくのです。
ただ,毎年お願いしている本屋さんの中にも,閉店などの事情で,本を置いていただけなくなったところがあります。
こうした取り組みも,少しずつ縮小せざるを得なくなっているのが現状です。
だからこそ,身近に本屋さんがあることを,これからも大切にしたいなぁと思うのです。
さて,話は少し変わりますが,皆さんは最近,本を買っていますか?
私はというと,最近は紙やインクの値上がりを間近に感じていることもあって,気になる本を見つけると,ついつい買ってしまいます。
「次に重版されたら,値上がりするかもしれない!」
「だったら,今のうちに買っておこう!」
そう考えると,なんだかお得に感じられてしまうのです。
そんな調子で本を買っていると,いつの間にか荷物がずっしり……。家に持って帰るのも一苦労です。
ただ,昔の衝動買いと少し違うのは,買った本をきちんと読むようになったことでしょうか。
学生の頃と比べると,本の値段もずいぶん高くなったように感じます。
そのせいか,「せっかく買ったんだから,ちゃんと読まないと!」という意識が強くなりました。
……と,自分に言い聞かせながら,また本を買ってしまうのですが。(笑)
さてさて,話を本屋さんに戻しましょう。
もし,「地元の本屋さんを応援したい!」という方がいらっしゃいましたら,ぜひお近くの本屋さんで本をお求めいただけるとうれしいです。
そして,ついでに仮説社も応援していただけたら,もっともっとうれしいです!(笑)
ちなみに,店頭にお目当ての本が並んでいなくても,本屋さんで注文することで,取り寄せられる場合があります。
SNSで見かけたり,人からおすすめされたりして,
「この本,読んでみたい!」
と思ったものの,近くの本屋さんには置いていない……。
そんなときも,諦めずに,ぜひ一度,本屋さんに尋ねてみてください。
本を注文することも,本屋さんを応援するひとつの方法です。
一冊の本を買うことが,近所の本屋さんを支える小さな力にもなるのです。
ということで,今週末は,近所の本屋さんに足を運んだり,ちょっと足を延ばして「本屋さん巡り」を楽しんだりしてみてはいかがでしょうか?
インターネットで情報を得たり,本を探したりするのは,とても便利です。
ただ,インターネットでは,自分が検索したものや,興味・関心に合った情報が優先的に表示されることも多くなりました。
便利な反面,気がつくと,自分の興味のある情報ばかりを見ているような気がします。
実際,消費者庁の『令和8年版 消費者白書』によると,インターネット上で自分向けの情報などが表示されることについて,43.0%の人が「同じ傾向の情報ばかり表示されて自分の視野が狭まっていると感じる」と回答しています。*2
なるほど,私だけではないのかもしれません。
考えてみれば,何かを検索するときも,結局は自分が興味のあることや,すでに少し知っていることを,さらに詳しく調べることが多い気がします。
そもそも,興味のないことをわざわざ調べようとは思いませんし,まったく知らないことについては,何をどう調べたらいいのかさえわかりません。
そうしているうちに,知らず知らずのうちに,自分の視野が狭くなっているような……。
もちろん,インターネットにはインターネットの良さがたくさんあります。思いがけない情報に出会うこともありますし,知りたいことを深く調べられるのは大きな魅力です。
でも,その点,本屋さんはちょっと違います。
何かを調べようと思っていなくても,店頭に並んでいる本が自然と目に飛び込んできます。
普段なら自分から探そうとは思わないような本でも,表紙やタイトルが気になって,思わず手に取ってしまう。
そして,パラパラとページをめくっているうちに,知らなかった世界に出会うこともあります。
自分では選ばなかったかもしれない本が,目の前に並んでいる。
こういう偶然の出会いも,本屋さんならではの楽しみではないでしょうか。
インターネットで興味のあることを深く知るのも,本屋さんで思いがけないものに出会うのも,どちらも大切にしたいものです。
ふと目に留まった一冊から,新しい発見や刺激をもらえるかもしれません。
ぜひ,そんな出会いを楽しんでみてください!
それでは皆さん,よい週末を!
参考資料
*1 日本出版インフラセンター「年度別 書店数推移」(2026年3月31日作成)
資料を見る(PDF)
*2 消費者庁『令和8年版 消費者白書』(2026年6月公表)82ページ
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