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¥6,837
明治維新以後,日本は急速に欧米諸国の学問を模倣してきたが,それまでの日本には科学-和算や医学・本草学以外の学問は存在しなかったのか。ガリレオ・ガリレイは,てこの原理や浮力の原理,物質の密度などに興味を持ち,弾丸の描く弾道や物体の落下現象に興味を持って研究して近代科学を築いてきた。日本にも欧米諸国と同じ自然現象があり,てこの原理を利用した「さお秤り」があり,弾道の軌道の研究が行われていて,物質の密度の表も作られていて,技術もあったはずなのに,なぜ近代科学が生まれなかったのか。
本書では,さまざまな資料を集め,弾道研究=2次関数・放物運動の研究,金属と水の密度の研究,円周率の変遷の研究などの点から「日本に科学が生まれそこなった歴史」を論説する。単に史実を列挙するのではなく,科学研究の方法を具体化し,あらゆる人びとを説得しようとする気迫さえも感じさせる論文集。
★★ もくじ ★★
・ 日本における初期の弾道研究
日本最初の放物線弾道
・ 『改算記』の放物線弾道はいかにして得られたか
日本における初期の弾道研究(2)
・ 『改算記』の弾道表輸入説の検討
ヨーロッパと日本の弾道研究の事情
・ 野沢定長『算九回』(1677)における弾道学の法則
物理現象に関する日本最初の数学的理論とその起源
・ 力学に関する基本的な述語の形成過程
・ 初期和算書における金属と水の密度の値
その伝承と改善
・ 1660年以後の和算書その他における金属と水の密度の値
その停滞と退歩
・ 江戸時代の円周率の値
江戸時代の学問と通俗書の間
・ 円周率3.14の受け継ぎと定着の過程
・ 円周率3.14の動揺と.14の復活の謎
・ 日本における「てこの原理」の数学的理解の歴史
・ 日本に物理学が生まれそこなった歴史
¥1,320から
周期的な超能力ブームの中でコックリさんは最も根強い力を持つ。
本書は,その謎を深層心理学を駆使して正しく解明した唯一の書。初版1887年。
★2026年8月〜/本電子書籍をご購入いただくと,尾坂紀生さん(鳥取・元仮説実験授業研究会会員)の現代語訳版(PDF)をお付けします。この現代語訳版は長らく尾坂さんのもとで販売されておりましたが,このたび,尾坂さんのご厚意でお付けすることができるようになりました。
¥3,080から
日本は欧米の文化を模倣することに奮闘してきた。しかし,幕末から深刻な社会問題となった米食地帯固有の奇病「脚気」についてはお手本がなかった。その予防治療法だけは日本人が自ら創造性を発揮して解決しなければならない大問題であったのだ。
徳川13代将軍も14代将軍も和宮も脚気で病没。さらに近代化の波とともに,脚気は学生と軍隊の間で大流行しはじめ,とくに軍医たちを悩ませることになった。しかし,原理はわからなくても治療はできる。自らも患者となった明治天皇は洋方医の処方を振り切って麦飯で脚気を克服し,軍隊でも高木謙寛や堀内利国の努力によって食事の改革が行われ,一時は脚気の撲滅も間近とさえ思われた。しかし,これは新しい戦いの開幕にすぎなかった。ドイツ帰りの軍医・森林太郎(森鴎外)を筆頭とする東大医学部系の医学者たちが,麦飯派に対して大反撃を開始したのである。
創造性とは何か。「小説よりも奇」なる歴史の真相は,まさに社会組織の問題であることを凄まじい迫力で示す。
★★ もくじ ★★
事のおこり
新しい時代の開幕と脚気問題
明治維新と医学の西洋化
第一部 天皇の脚気と,脚気病院における漢洋の脚気相撲
遠田澄庵の野望か,西洋医たちの陰謀か
第二部 高木謙寛の兵食改善による脚気撲滅作戦
陸軍と東大の脚気論と緒方正規の脚気菌発見
第三部 麦飯による脚気絶滅作戦の成功と軍医本部・東大医学部の対応
〈論より証拠〉と〈証拠より論〉の争い
¥3,520
陸軍からもほぼ姿を消したかにみえた脚気病は,「日清・日露戦争」において再三猛威をふるった。脚気による損害が,戦闘による損害をはるかに上まったのである。それは陸軍軍医の中枢を握る半麦飯派が戦時体制を利用して戦場に白米を送った結果であった。
さすがに戦後は「戦場での大量殺人犯」を追求する声がわきおこった。しかし,森林太郎(鴎外)・青山胤道の東大医学部コンビはそれを頑としてかわし,「米ヌカ」の研究を弾圧しにかかったのである。しかし,それは都築甚之助の新薬開発を加速することになった。
一方,植民地における奇病「ベリベリ」の研究から,欧米の医学者たちの関心は米ヌカに含まれる新物資にそそがれるようになっていた。その情報に愕然とした医学界の中枢は,混乱の中にも栄光の横領にとりかかる……。真理はいかにして決まるか。ビタミン発見前夜の科学者の熱い戦いを描き,創造性のメカニズムを浮き彫りにする壮大な科学史ロマン。
★★ もくじ ★★
第四部 頑迷なる秀才が天下をとったとき
エイクマンの〈ニワトリの白米病〉の発見と追試
第五部 日露戦争における脚気大量発生問題
臨時脚気病調査会の成立
第六部 日本での脚気の部分的栄養欠乏説の成立
新しい脚気研究の時代を開いた人々
第七部 「ビタミンB1欠乏説」の確率
日本における脚気の絶滅
¥2,136
研究においては誰もが,模倣をきらい創造をめざす。しかし,模倣と創造とは,相対しながらもなおかつ不可分なもの。「模倣の軽視」は,必ず盗作を生みます。模倣を軽視するところに真の創造は生まれてきません。科学・教育の研究にかかわる豊富な事例から,模倣と創造の関係を具体的に問い直し,創造への道筋を示します。
★★ もくじ ★★
第1部 模倣と創造の一般論
・科学と教育における模倣と創造そして盗作の構造
問題は模倣性の欠如ではないか
西洋文化の模倣性の重要性を「発見」した先駆者たち
かっこよさを気どる心が盗作を生む
とくにおくれている教育界
過度に創造性を強調することの危険性
きめられた権威以外のものを模倣する創造性を
・模倣から創造へ,その近道 ……「引用」のしかた入門
研究・著作・教育活動と著作権法,他
引用文献などの表記法について
・模倣と独創の矛盾論 ……主体的に見せるための没主体性の批判
・木村駿吉とその「模倣と創造」論
第2部 二つの盗作事件
・なぜ,いま著作権侵害を問題にするのか
はじめに……模倣と創造と仮説実験授業
今日の教育研究の状況とわたしの姿勢
仮説実験授業の研究方法論と組織論
著作権侵害の発見の経緯
「紹介」の創造性の問題
「盗む」とはどういうことか,他
・ガリレオ・ガリレイの著作権防衛裁判
第3部 模倣と創造と社会
・創造性の心理学
知恵遊びと理科教育の中での創造性
実用的な問題での創造性
素人の大人と子どもたちの見せた創造性,他
・科学読み物の翻訳における模倣と創造
……日本におけるファーブルを例にして
¥2,420
16世紀の物理学者,W.ギルバートによる磁石についての論文の抄訳。
実は,本書に書かれているいくつかのことは,今日の科学の到達した地点から見ると明らかに間違っています。にも関わらず,本書が近代科学の誕生を高らかに宣言した名著であるという事実は,いささかも損われることはありません。
近代科学の知識を全くもたない人が,磁石を中心にどれほどいろいろなことを実験し考察しうるか……。ギルバートのたくましい科学的想像力と実験精神に,きっと驚きを覚えずにはいられないでしょう。
★★ もくじ ★★
・磁気の哲学に関心をもつ誠実な読者の方々へ
・慈石について古代人と近世人の書いたこと
・慈石は,その自然の能力のきわだっている部分,すなわちその性質の顕著な極を有する
・慈石は,他の慈石と自然な位置関係にあるときにはそれを引っぱるが,逆の位置関係にあるときにはそれをしりぞけ,自然の位置にもどす
・磁気的な接合について。それに先立ってまずコハクの吸引,すなわち,より正確にいえばコハクに物体が吸いつくことについて
(その力を増すために)慈石の極の上に武装させる鉄の兜とその効果について
・武装した慈石が鉄辺を励起して与える磁力は,裸の慈石が与える力よりも大きいということはない
・武装した慈石との結合はより強いので,より重いものが持ち上げられるようになる。けれどもその接合は強くなく,一般にはむしろ弱い
・武装した慈石がもう一つの武装した慈石を持ち上げ,それがさらに第三の武装慈石を持ち上げるというようにつづけていくことができる。もっともこの場合,その力ははじめよりいくらか弱くなる
・紙その他のものを間にはさむと,武装慈石も,裸の慈石より多くのものを持ち上げられない
・武装された慈石が裸の慈石よりも多く鉄を引くのではないということ。及び,武装されたものは鉄により強く結びつけられるということは,武装された慈石と磨いた円筒状の鉄とを用いることによって示すことができる
・磁針を球形慈石つまり地平面上のさまざまな位置に置いたときの伏角の図(ここでは伏角のばらつきはないものとしてある)
・訳者による解説
・ウィリアム・ギルバートの生涯
・『慈石論』について
・ギルバートの物質理論・引力説のまちがいとその妥当性
・鉄の兜で武装した慈石での実験
『慈石論』の全目次と図版のすべて
¥2,640
未開拓の分野にプロはいない。新しい世界を開拓したのはすべて好奇心に満ちたアマチュアだった。好奇心のままに,素人だからできる,素人でなければできない楽しい発見の数々。
★★ もくじ ★★
第1部
・丙午迷信と科学教育
・超能力・念力ブームと私
・科学の言葉と伝統的な言葉の覚え方 いきもの・動物・むし
・日常的な科学教育研究法の一例
フェライト磁石や方鉛鉱は電気を通すか
・鉛筆やクレヨンも磁石にすいつく!
『磁石の魅力』その後の新々発見速報
・磁石から逃げるシャープペンシルの芯・ひきつけられるアルミホイル
反磁性と常磁性を簡単に確認する方法の発見
・新しい磁気作用について および,新しい物質の磁気的状態について〔M.ファラデー〕
・稀土類磁石〔RE磁石〕とそれによる新実験
・花粉はブラウン運動するか
ブラウンの見たものとその誤解の歴史
・もう一つの誤解……ブラウン運動をめぐって〔勝木渥〕
・「花粉はブラウン運動するかへ」へのコメント〔勝木渥〕
第2部
・科学の古典のすすめ ブラウン運動の発見
・植物の花粉に含まれている微粒子について
・流体分子の砂粒振動モデルの実験と考察
フックと『ミクログラフィア』
・ガラスの毛細管について
流体分子の砂粒振動モデル〔ロバート・フック著〕
・ガリレオの処女論文 小さなはかり〔ガリレオ・ガリレイ著〕
・「物質同定の原理」について
・科学史メモ……Elementは科学のLMN
・追悼……遠山啓略伝
・先駆者の言葉
本田利明の科学観
マッハ:予想実験教授法の有効性
本田光太郎:KS鋼の発明と予感
高野長英:温度計の誤差
ガリレイとケプラーの往復書簡
広田虎之助:現場教師の研究の自由
千葉命吉:衝動満足と教育
沢庵:心の目と空「気」の存在証明
・たのしい授業の系譜
耐え忍ぶ授業からたのしい授業へ 浅野秀一の主張
理科学習の生命と観察の新真理〔神戸伊三郎著〕
¥1,980
中世にキリスト教によって追放された古代原子論は,ルネサンスによって再発見されます。そしてアルキメデスに注目したガリレオなどにより,その原子論的考え方が復活し,その後の科学研究をリードすることになります。その後,化学の研究が進み,原子の存在を証明する事実が次々と明らかになり,いまやその「原子仮説」は最重要の科学知識として確立したのです。
巻末に原子論の歴史の詳細な年表がついています。
科学史と教育を専門とする著者の40年来の研究が結実。これまでの原子論についての通説を覆す画期的な論文です。
★★ もくじ ★★
第9章 ルネサンスと原子論の復活
……ブルーノ,シェークスピアまで
第10章 ガリレオの時代と原子論
……〈液体分子の運動〉と〈結晶の中の分子の配列〉
第11章 近代科学の確率以後の原子論
……原子論の発展・勝利
第12章 革命の時代と科学的原子論
……ラヴォアジェとドールトンの時代
第13章 原子論の最後の最後の勝利
……ブラウン運動のなぞ
私の原子論とのつきあいと原子論の教育の歴史
……あとがきにかえて
原子論の歴史 年表
索引
¥1,980
科学史と教育を専門とする著者の40年来の研究が結実。これまでの原子論についての通説を覆す画期的な論文です。
古代ギリシアでデモクリトスなどがはじめて提唱して誕生した「原子論」。その古代原子論は,空想的に過ぎ,すぐにアリストテレスなどによって葬り去られたと思われていました。しかし事実は違います。古代においても原子論はエピクロスやアルキメデスに引き継がれ,人びとに受け入れられて勝利していたのです。ところが中世になると,キリスト教によって,「原子論=無神論」は追放されてしまうのです。
★★ もくじ ★★
第1章 ギリシアの社会と哲学の誕生
……原子論の誕生
第2章 アリストテレスの科学研究
……「古代最大の哲学者」の生涯と原子論
第3章 科学になった原子論
……重さに目をつけたエピクロス
第4章 その後の逍遥学派と原子論
……ストラトンの〈真空論〉と重さの研究
第5章 アルキメデスの科学と原子論
……付録:医学者エラシストラトスと原子論
第6章 ローマのエピクロス主義者たち
……「原子の詩人」ルクレティウスとその他の詩人たち
第7章 紀元1~2世紀の原子論
……セネカとルキアノスの時代
第8章 偽預言者事件と原子論者たち
……キリスト教の国教化とギリシア哲学の追放
¥1,496から
「科学教育は百年前より退歩しているのでは」と思わせる内容を持ち,教育会に多大の影響力を与えた日本最初の理科実験指導書。初版は1882年。
★2026年8月〜/本電子書籍をご購入いただくと,尾坂紀生さん(鳥取・元仮説実験授業研究会会員)の現代語訳版(PDF)をお付けします。この現代語訳版は長らく尾坂さんのもとで販売されておりましたが,このたび,尾坂さんのご厚意でお付けすることができるようになりました。
¥1,540から
信濃教育の異色指導者であった筆者がその一生をかけて開発した,フラスコを使って簡単にできる空気・水・熱・光の多様な実験集。初版は1892年。
★2026年8月〜/本電子書籍をご購入いただくと,尾坂紀生さん(鳥取・元仮説実験授業研究会会員)の現代語訳版(PDF)をお付けします。この現代語訳版は長らく尾坂さんのもとで販売されておりましたが,このたび,尾坂さんのご厚意でお付けすることができるようになりました。
¥2,090
古代ギリシアから1800年代に生まれた,世界の代表的な科学者約80人が登場。アイウエオ順ではなく,生年順に配列されているので,人名事典としての機能はもちろん,「科学の発達史」としても通読できる,類のない画期的な事典。
また,「その人がどんな大発見をしたか」ということだけでなく,「その人がどのような地位・収入を得て科学者としての生活ができるようになったか」といった研究の背景にも言及。科学者たちの仕事や時代背景をよりイメージできるでしょう。
「伝記」のほかに,科学者たちの学歴と職業の話など,科学者と科学,人間と科学のことを理解するのに参考になる話を「科学者の伝記夜話」として収録。「科学者分類索引」や,科学者の関係地図も充実しています。
¥2,136から
〔いたずら博士の科学教室〕
私たち普通の日本人が今日持っている科学知識,自然観・科学観はどのようにしてできてきたのか。
本書の主役は西洋の大科学者ではなく,日本のごく普通の人々=「庶民」である。日本の庶民の常識と科学の関係を見事に掘り起こした,日本人のための科学史。
¥2,530から
学校での科学教育がはじまる前,人びとはどのようにして科学知識を学び取っていたか? 科学はその誕生の時から教育と深く結びついていた。近代科学発祥の地・ヨーロッパを舞台に,「科学がどんな人びとによって,そのように生まれ育てられてきたか」を知ることができる,新発見に満ちた科学史の本。
★★ もくじ ★★
第1部 科学と科学教育の源流
第1章 科学教育の源流をもとめて
サミュエル・ピープスの好奇心日記
第2章 ロンドン王認学会を準備した人びと
ピューリタン革命の中の科学愛好者たち
第3章 ロンドン王認学会の活気
世界最初の貧乏科学者フックの誕生
第4章 学会再建のキィワードはたのしい実験(エンターテイメント)
ピューリタン革命の中の科学愛好者たち
第5章 ニュートンの時代
「天才」出現の社会経済史的・科学史的背景
第6章 ニュートン主義の成立
『自然哲学の数学的原理』とニュートンの後半生
第7章 科学の公開実験のはじまり
科学入門書の出版と〈科学巡回講師〉の活躍
第8章 1700年代の英国の科学者たち
フランクリン,ブラック,プリースト,ワット
第2部 力学の歴史物語
第1話 ガリレオとピサの斜塔
第2話 慣性の原理と地動説と原子論
第3話 打撃力のなぞ
第4話 衝突の法則とフーコー振り子
¥1,320
言論の自由のために,当時の権力者と闘った英国の一出版人が,「民衆にとっての科学教育の意義と重要性」を高らかに宣言した本。原著は1821年に書かれたもの。イギリスでもまだ一般大衆が科学の教育とは無縁だった時代に書かれたものですが,いま読んでも古さを感じさせません。カーライルは,科学の教育は誰にでも,小さな子どもたちにも楽しくわかるものだということを,楽観的に述べています。読んでいて,明るい気持ちになってきます。これからの科学教育を考える手がかりにもなる一冊。
★★ もくじ ★★
主題1
第1部 主として化学をめぐって
第2部 主として天文学をめぐって
主題2
教育内容の全面改革論
結語
第2版へのあとがき
訳者のあとがき
本書を翻訳するに至ったいきさつ
リチャード・カーライルの略伝
¥11,000
17~8世紀に活躍したイギリスの物理学者であり生物学者でもあるロバート・フック。彼は自作の顕微鏡を使って様々なものを観察し,それぞれについて精密なスケッチを残しました。
『ミクログラフィア図版集』はフックの著作,『MICROGRAPHIA』(1665年)に収められた驚異的な精密図版123点を,原寸大で復刻したものです。図の一つ一つに簡単な説明がついているので,資料として小中高等学校の科学の授業に活用することができます。フックが覗いた世界を,ぜひ子どもたちと楽しんでください。
★★ もくじ ★★
針の先端/織物の断面/ガラスの毛細管/ガラスのしずく/髪の毛/結晶の鉛玉モデル/コルクの断面/オジギソウ/コケ/イラクサの葉のトゲ/ハチの針/ケシのタネ/シタビラメのうろこ/ハエの脚・羽・目/アリ/ノミ/シェパードグモ/月のクレーター,他
¥2,530から
十七世紀のイギリスの科学者,ロバート・フックの主著『ミクログラフィア』(1665年刊)のうち,特に現代でも注目に値すると思われる部分を選び出して翻訳。
精密な観察記録を多数残したフック。彼で顕微鏡で確かめようとしていたのは,実は原子の存在だった……。 フックが記録した精密図版のすべてを縮小して記録しました。
*フックの精密図版123点が原寸で収められた『ミクログラフィア図版集』もあわせてご覧ください。
★★ もくじ ★★
訳者はしがき
序論 本論~観察~ 観察
1 鋭く細い針の尖端について 観察
2 かみそりの刃について 観察
3 上等な寒冷紗,麻布について 観察
4 上等な絹のうね織り,コハク織りについて 観察
5 波紋のついた絹織物,毛織物について 観察
6 ガラスの毛細管について 観察
7 ガラスのしずくにみられるいくつかの現象について 観察
8 火打石や鋼からとびでる火の粉について 観察
9 白雲母とその薄片にみられる色彩について 観察
10 金属やその他のものの本当の色について 観察
11 小さな砂粒にみられる形について 観察
12 尿砂について 観察
13 小さな宝石 観察
14 水の結晶のいろいろな形について 観察
15 ケッタリング石について,および無生物体に見られるあなについて 観察
16 木炭つまり蒸し焼きにした植物体について 観察
17 石化本,その他の石化物について 観察
18 コルクの形態,組織,およびコルクと同じように泡だらけの物体に見られる小部屋(細胞)と孔とについて 観察
19 ダマスコバラ,野バラ,その他の葉の病気で黄色くなった斑点上に成長するある植物について 観察
20 青カビについて,および腐敗によって生ずる植物の根本原理について 観察
21 コケその他二,三の小さな植物について 観察
22 ふつうの海綿,およびその他二,三の繊維状海綿物体について 観察
23 海藻の好奇心をそそるような組織について 観察
24 ローズマリー,その他の植物の葉の表面について 観察
25 イラクサ,その他の有毒植物のトゲの先端とその毒液について 観察
26 八升豆のさやの毛,およびある種の物体の人をかゆくさせる働きについて 観察
27 野生のオート麦の芒(のぎ)―空気の温度と乾湿をいつも目に見えるようにしておくのに,これを役立てることについて 観察
28 「ヴィーナスの姿見」つまりコーン・バイオレットのタネについて 観察
29 キダチヒャクリョウのタネについて 観察
30 ケシのタネについて 観察
31 スベリヒユのタネについて 観察
32 数種の髪の毛の形について,ならびに皮膚の組織について 観察
33 シタビラメ,その他の魚のうろこについて 観察
34 ハチの針について 観察
35 羽毛の構造と形について 観察
36 クジャク,アヒル,その他の色の変化する羽毛について 観察
37 ハエ,その他二,三の昆虫の足について 観察
38 ハエの羽の構造と運動とについて 観察
39 灰色のドローン・フライ(ハエの一種)と,その他二,三の昆虫の複眼と頭とについて 観察
40 カタツムリの歯について 観察
41 カイコその他の虫の卵について 観察
42 青バエについて 観察
43 水中の昆虫,ボウフラについて 観察
44 房飾,ブラシ状の角のある蚊について 観察
45 大きく腹のふくらんだブユ,雌のブユについて 観察
46 白い羽の蛾,銀色蛾 観察
47 シェパードグモ,脚の長いクモについて 観察
48 狩りをするクモおよびその他のクモについて 観察
49 蟻,アリについて 観察
50 歩きまわるダニについて 観察
51 カニ状の虫について 観察
52 小さくて銀色をした紙魚について 観察
53 ノミについて 観察
54 シラミについて 観察
55 ダニについて 観察
56 ブドウの木に寄生する小さな生き物(ダニ)について 観察
57 酢の中にいるうなぎのような虫について 観察
58 空気その他の透明媒体が光線をまげる「屈折」という性質について 観察
59 望遠鏡で見いだしうるたくさんの恒星について 観察
60 月について 訳者あとがき
¥3,524
民衆の中から生まれ,自らの好奇心を大事にし続けた個性あふれる科学者と教師10人。科学史を専門とする著者がさがし求めて出会った魅力的な人びとの,興味あふれる仕事と生涯をつづった大作。
第一部は,日本の近代化のために仏教界その他からの迷信追放のために,たのしく奮闘した哲学者,井上円了から始まる。東京高等商業(現一橋大学)を定年退官してから東大国史学科に入学して奈良朝時代の人口を解明した沢田吾一,また安藤昌益や本多利明を発掘した狩野享吉,土星型原子模型を提出した長岡半太郎,たのしい科学を求めて数学教育改革運動にとりくんだ元回船問屋の若旦那・小倉金之助,化学を推理式に学ぶたのしさの普及に全力投球した永海佐一郎について。
第二部は,渡辺敏,藤森良蔵,三沢勝衛らの伝記をとりあげる。渡辺敏は二本松藩士だったが,幕末の藩の海外防衛体制の不合理さに疑問をもったためにかえって明治維新のとき命びろいした教師,長野県の教師となった彼は,自由民権運動に加わって民衆のための実業教育を模索し,「一びん百験」という楽しい科学実験を開発。自由民権思想のうえに信濃教育の基礎を築いたイネムリ好調でもあった。藤森良蔵は受験数学の神様。「考え方研究社」を創設して,日本の受験産業の創始者でもあった。受験生のための「正義の味方」としての,その「坊ちゃん」的奮闘ぶりを描きだす。
★★ もくじ ★★
第一部 日本の科学を本当にきずいてきた魅力ある科学者を求めて
第一章 妖怪博士・井上円了と妖怪学の展開
第二章 沢田吾一のこと
第三章 狩野享吉のこと
第四章 長岡半太郎の仕事と生涯
第五章 小倉金之助・人とその思想
第六章 永海佐一郎のこと
第二部 日本の科学を本当にきずいてきた魅力ある教育者を求めて
第七章 藤森良蔵と考え方研究社
第八章 渡辺敏と三沢勝衛と藤森栄一
第九章 渡辺敏の一びん百験と自由民権教育思想
第十章 渡辺敏とその時代……伝統・非合理・実業・民権・自由教育
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