仮説実験授業の実験授業
かしおぺや
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昨年の日本科学史学会年会では,「板倉聖宣の科学史研究と仮説実験授業」というシンポジウムを行ない活発な討論で相互理解もすすんだと思います。発言や感想に,「ぜひ仮説実験授業をやって欲しかった」「実際に科学史学会で仮説実験授業を体験したかった」という声が,いくつもありました。
そこで,今年は,仮説実験授業が提唱された最初の「授業書」《ふりこと振動》を湯沢光男さんにやってもらいました。また,板倉聖宣(1930~2018,1963年に仮説実験授業を提唱)さんと1964年から「仮説実験授業研究会(火曜研究会)」の中心的な研究者で実践者であり,現在も現役の平林浩さんに,仮説実験授業の原点や基本となることを講演してもらいました。
さらに,名和哲夫さんの記念講演「名和昆虫博物館百年史 存続の謎と昆虫よもやま話」も,この本に入れさせてもらいました。〔中略〕
板倉さんや仮説実験授業との出会いが,今日の名和さんの原点にあるといいます。もともと記念講演とは別に,一般講演の準備の相談もされていたので,記念講演の掲載も案外非常識なものではないと思います。
そして,私の一般講演「仮説実験授業における「授業書」という言葉と概念の成り立ち 〈テキスト〉から〈授業書〉へ」は,「授業書」という言葉と概念の成り立ちの形成史として入れました。
それに,シンポジウムの質疑や感想・評価を加え,今年度の科学史学会年会を私の視点も入れてまとめました。
これまで科学史学会において,「仮説実験授業」を実際にするということは,これまでまったくなかったと思います。そういう意味では,このシンポジウムは,文字通り〈はじめての試み〉であり,〈はじめての実験だった〉と思います。こういう活動をしていくことも,科学史のすそ野を広げ,科学史愛好家のすそ野を広げることにつながっていくことになると考えています。もちろん仮説実験授業を伝えるだけでなく,また私たちも科学史や科学史研究の方法を学び,互いにすぐれた文化を伝え合い,さらに交流できる場に近づけるようにしたいと思います。──多久和俊明
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書誌情報
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著者
名和哲夫・多久和俊明・湯沢光男・平林 浩(かしおぺや 発行) -
判型
A5判 -
ページ数
149 -
ISBN
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対象年齢
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