《程度の問題》
授業書は学校の授業で使うことを前提に作られています。
実施する際には必ず『仮説実験授業のABC』または『仮説実験授業をはじめよう』を読み,仮説実験授業の授業運営法にのっとって実施してください。
「磁石につくもの,つかないもの」「小さな力のはかり方」「水溶液とイオン」の3部構成です。一見すると,この授業書は「磁石」や「力」や「イオン」の授業書のように思えますが,その狙いは,それらについての知識を与えることではありません。本当の狙いは,文字通り「程度の問題」―― つまり「〈磁石につく,つかない〉とか,〈電気をよく通すかどうか〉ということが「程度の問題である」のを明らかにすることです。仮説実験授業はふつう教師実験が中心なので,しばしば「生徒たちの探究心を養成することにならない」と批判されることがありますが,この授業書をやると,教師も生徒も,いかにも「探究している」といえそうな授業が展開します。授業書と解説は,『第3期仮説実験授業研究 第3集』に収録されています。
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