近現代史の考え方(00125)
商品コード: 125
近現代史の考え方
正義でなく真理を教えるために
板倉聖宣 著
イデオロギーにとらわれた議論は,もうやめよう。いくら自然科学を教えても,輪廻の思想をいだくような人びとを育てる結果になるなら,その科学教育は失敗だ。また,いくら社会の科学を教えても,国際情勢の変化を読みとることができないなら,そんな社会の科学教育は意味がないと言えるだろう。
明治維新から東欧の激変,ソ連の崩壊,中東戦争,オウム真理教などの事件を,自然科学と社会の科学の研究をおし進めてきた著者が,科学教育の視点から解明した,目からウロコの論文集。
★★ もくじ ★★
第1章 「近代」のイメージ
ある〈発明より改良に巧みな国民〉の話/明治維新とフランス革命/脚気病の解明と変体仮名の廃止/繭の名産地と教育の近代化
第2章 天皇制・君が代・日の丸……社会の変化と言論の自由
天皇制と教育/天皇は皇帝か/言葉の自由と脅迫・裕喜・社会の反応/君が代・日の丸問題をどうするか
第3章 冷戦構造の崩壊……東欧の変革とソ連の崩壊
東欧社会の激変とたのしい授業/社会の変化を反映する国旗/ソ連のクーデター事件に学ぶ/〈冷戦の時代〉の終了は教育界にも新しい時代を開かずにいない
第4章 中東戦争から学ぶこと
イラクのクウェート侵攻と教育における「おしつけ」/アラブ諸国の人口・GNP地図/戦争は正義の衝突/藤岡信勝氏のデマ宣言/新しい〈米国・イラク〉情勢
第5章 正義よりも真理の教育を……授業書,オウム真理教,国の合併問題
正義よりも真理の教育を/仮説実験の論理を知らない学校優等生たち/二つの国の合併・併合の問題
第6章 仮説実験の時代……「時代の変わり目」とはどういうことか
浮動票の思想/仮説実験授業・実験の時代
★★ 詳 細 ★★
ページ数:310ペ
サイズ:128×188ミリ
初版年月日:1996年11月5日
ISBN:978-4-7735-0125-4