『科学新入門・上~大きすぎて見えない地球小さすぎて見えない原子』
板倉聖宣 著
*オンデマンド版のためカバーがありません。
1975年に太郎次郎社から出版され好評だった『科学新入門・科学の学び方教え方』の前半部分を新たに刊行(後半部分も続刊の予定)。
「自分は科学に弱い」と思いこんでいる先生やお母さん,子どもたちに向けて,科学の面白さを知ってもらうために書かれた名著。科学に弱いと思っているのは,これまでその面白さを教えてくれる本や授業がなかったから。予想をたてながらお話を読み進むうちに,科学の楽しさにひきこまれます。ぜひ,この本で科学の世界をノックしてみてください。お話の合間に,コンパクトに読める科学者の略伝も付いています。
★★ もくじ ★★
第1話 自分の興味・感覚をたいせつにすること……
雨つぶの落ちる速さ
優等生本位だったこれまでの理科教育
優等生ほどできない問題(雨粒の落ちる速さ)
教育が逆効果になることもある
「スコラ哲学」と「スクール物理」の罪悪比較
第2話 興味(好奇心)がなければ認識できない……
足はなん本?
問題のなげかけ方によって興味もわいてくる
科学における実験と観察
好奇心はどのようなときにおこるか
砂のなかに砂鉄があることの不思議さ
第3話 新発見のための条件……
石は磁石にすいつくか
やってみなければわからない/こんどは,石です
名倉さんたちの新発見/新発見のための条件
第4話 目に見えないものと科学……
見えない空気をつかまえる
見えないものを見ることのたのしさ/自然学と自然科学
空気の認識と日本人/物質としての空気
目に見えないものが一つとらえられると,そこから科学の芽が……
第5話 見えない分子やイオンを見る手がかり……
溶解と結晶
ものが水にとけるということ/分子とイオンの登場
とけきれなくなった分子やイオン
第6話 空気の分子模型を手にとって……
空気中の分子
地球儀と分子模型/分子模型のむずかしさ
分子模型の絵とその数/すぎたるはおよばざるが如し
空気中の分子の種類別内訳……
PPMとPPB
宇宙船「地球」号の上の空気と水
第7話 科学と仮説と立場……
原子論と重さ
原子論と反原子論
真理と仮説とは科学者の立場によって変わることがある
古代の原子論の根拠/原子論と重さの実験
重さについての問題四つ/みんながわからなくなる問題
第8話 ものの重さと体積……
原子や分子に目をつけて
ものから気体がでると,その重さは?
気体がでていくときの化学変化と計算
体積のたし算と重さのたし算
ものが加われば,体積はかならずふえるか/重さということば
★★ 詳 細 ★★
ページ数:204ペ
サイズ:128×187ミリ
初版年月日:2005年8月10日
ISBN:978-4-7735-0273-2 C0040
カテゴリ一覧