アーチの力学【サイエンスシアター9】
商品コード: 00179
サイエンスシアターシリーズ 力と運動編1
『アーチの力学』橋をかけるくふう
板倉聖宣 著
〈原子分子編〉〈熱をさぐる編〉につづく〈力と運動編〉の第一弾。「〈動かないもの〉に働く力」を考えます。「動かないもの」の中でも,「力」をとくにうまく利用することが必要な「橋」。アーチ構造を知ることは,〈静止の力学=構造の力学〉の素晴らしさを知る近道です。橋のしくみをとりあげて,その歴史から,自転車,力のおよぼしあいの話まで紹介します。いろんな智恵の素晴らしさが見えてきます。
サイエンスシアターシリーズって?
「芸術やスポーツを楽しむように科学を楽しもう!」と1994年から1999年,東京・早稲田大学の国際ホールを会場に行われ,大好評だった「サイエンスシアター」。その公演内容が本になりました。
★★ もくじ ★★
第1幕 紙の橋と鉄の橋
白ボールの橋の上にトラックを走らせる
橋をもっと強くするくふう
鉄でも「エ」形,「H」形にすると強くなる
紙や鉄を筒状にしても強くなる/大昔の人びとがかけた橋
第2幕 石で橋をかける方法
石で橋をかけるには
積み木の長さより長い積み木の橋をかける方法
せりもち橋/アーチ橋
発泡スチロールで組み立てたアーチ橋の実験
コンビーフの缶詰も台形をしているけれど
〈紙ねんど〉を切ってアーチ橋をつくったら
〈レインボー・アーチ〉というオモチャ
第3幕 古代ギリシャ人の石の遺跡と古代ローマ人の石の遺跡
古代ローマの建造物はなぜ強いか
立派なローマの水道橋
通潤橋の模型を壊して組み立てる
アーチは半円形をしているから強いのか
いまもいろいろなところに使われているアーチ構造
第4幕 吊り橋と自転車の車輪
車を走らせる巨大な吊り橋/巨大な斜張橋
吊り橋と斜張橋では,どこに最もちからがかかっているか
自転車のスポークのなぞ
自転車のスポークは吊り橋の鋼の役目をしている?
自転車の車輪の分解
第5幕 反力の不思議 力を出すのは動物だけか
〈力のおよぼしあい〉の研究/科学映画〈力のおよぼしあい〉
両方から引っ張られていたバネの片方を板に結びつけると……
太くて頑丈な柱にバネをつけると……
〈板や柱の出す力〉と〈板や柱にかかる力〉
〈力と反力の法則〉=〈作用・反作用の法則〉
両端を引っ張るか,一端を引っ張るか
★★ 詳 細 ★★
ページ数:116ペ
サイズ:151×202ミリ
初版年月日:2004年8月15日
ISBN:4-7735-0179-0