淀井 泉・山本俊樹 著
わたしは,板倉聖宣さんの『発想法かるた』(仮説社)や,中一夫さんの『学校現場かるた』(仮説社)の本に大きな影響を受けてきました。これらの本は,中身のすばらしさはもちろんのこと,カルタ形式になっていることで,私たちが大切にしたいことが短い言葉で印象的に入ってくるのです。そうしてある時,ふとこれらの言葉が思い出されます。口について出てくることもあります。前著に書かれたカルタ言葉の数々は,日々の教育実践はもちろんのこと,自分自身の生き方においても大きな指針となってきました。
これまで勤務時間の多くを教育相談活動に費やしてきたわたしは,相談活動の中でいろいろなことを感じてきました。今回,そんな自分が教育相談などの中で,多くの人と触れ合いながら感じたこと,学んだこと等々を,板倉さんや中さんに習って〈カルタ風〉に短い言葉でまとめてみることにしました。わたしの場合は「教育相談」がその舞台なので,「教育相談カルタ」とでも言えるでしょうか。
この本の最後に,西岡さんが,わたしが特別支援の世界で大きな影響を受けたー山本俊樹さんの珠玉の言葉の数々を『特別支援教育現場かるた』として紹介してくださっています。わたしの文章と共に,山本さんの言葉に触れてもらえることも喜びにたえません。この本が少しでもみなさんのお役に立てればうれしく思います。
発行2025年7月18日 A5版 130ペ
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