たのしい授業2023年4月号 No.542
特集:「読み」から始まるたのしい国語
担当:淀井 泉
今月号は国語の授業の中でも特に「読む」ということを中心に置いて特集を組んでいます。国語の授業とは切っても切り離せない「音読」についての淀井 泉「囲み式ねわざ音読法」と,漢字教育において先に「読み」を学ぶことの有効性について論じた小野健司「教育の常識と〈教師の研究の自由〉」がその中心です。どちらも国語の授業における「読むこと」の意義について,改めて考えさせてくれる内容になっていると思います。ぜひ「読んで」みてください。
また「授業以外の時間の過ごし方」についての記事も豊富にあります。学校で中心となる時間が授業であることは疑いようがないと思いますが,「授業以外の時間」というものもそれなりにあり,それらの時間をどう過ごすか,というのは先生方にとってなかなか悩ましい問題なのではないかと思います。そこで今月は「授業以外の時間」の過ごし方についての記事もいろいろ掲載してみました。新学期を迎えるにあたって参考になればと思います。
■■■■主な目次■■■■
■新総合紀行文
マッコウクジラを見に行く
●海辺の思いがけない拾いものと実験のはなし
阿部徳昭
捕鯨で特に喜ばれたのがマッコウクジラ。その理由は?
今月のものづくり
●「たのしさ」と「たのしさ」の相乗効果
にじみ de なまえデザイン
畠山恵理子
センセイ,あの配るカルタ,またやって!
滝本 恵
「授業でつながれる」なんて最高!
●1年生とのたのしい1年間
日吉資子
私の朝のルーティーン
村岡京子
僕の「授業以外の時間」の過ごし方
佐竹重泰
たかが給食,されど給食
●時間どおりに「いただきます」をする工夫
木下富美子
安心安全・効率的に。休み時間もたっぷりとれて大満足。
■音読のすヽめ
囲み式ねわざ音読法
淀井 泉
音読には「書いてある言葉(文字のまとまり)」をすぐに認識する力が欠かせない。その力をつけるための学習法。
漢字ドリルを「読み」に活用
舘 光一
教育の常識と〈教師の研究の自由〉(上)
●石井 勲による〈読み先習〉漢字教育の実験
小野健司
漢字を学ぶときは「読み方」と「書き方」を同時に学ぶ……そんな常識に異を唱え,〈読み先習〉の漢字教育を提唱した石井 勲。しかし教育界の反応は冷ややかだった。
■板倉聖宣アーカイブズ65
「読むことの教育」の復権を
板倉聖宣
「読ませるだけではいけない」と「読むこと」が軽んじられるようになった背景と,「読むこと」の教育的意義とは。
かんちゃんの涙
●教師のシアワセと仮説実験授業
伴野太一
いつものんびり屋で超マイペース,だけど仮説実験授業では大活躍のかんちゃん。そんな彼が流した涙の理由は?
手描きのページ
■ぼくのもの作り日記 第4回
「もの作り」ならぬ「もの集め」日記です
西田 隆
砂鉄を集めて鉄を作ったり,天然じしゃくを探したり。
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