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霧箱で見える放射線と原子より小さな世界

  • 新刊
¥3,080 税込
商品コード: 00332
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山本 海行 著


 放射線とは何なのか。

 「放射線の正体」そして「原子より小さい世界」発見の歴史を「霧箱」というふしぎな箱を使ったたのしい実験で学んでみませんか。他にはない豊富な写真と丁寧な解説で初心者にも基礎的な知識が学べます。

 中学理科の教科書で観察を薦められている霧箱ですが、実はペットボトルで作った小さなものでも博物館で見るものと遜色ない観察ができます。そこに見える飛跡とはどんなものなのか、先生方にも興味を持った子どもたちにもおすすめの本。小学校からはじまっている教科を超えた放射線教育の授業のヒントにも。


簡単霧箱制作キットもございます!
(現在品切れ中)


★★ 詳 細 ★★

頁数:144ページ

サイズ:B5変型判 並製

初版年月日:2023年3月25日

ISBN:978-4-7735-0332-6

C0040

・関連書籍『きみは宇宙線を見たか』


『霧箱で見える放射線と原子より小さな世界』誤植のお知らせ

誤植が見つかりました。下記のとおり訂正いたします。申し訳ございませんでした。


■67ぺ:放射能を測る実験の中で、写真の下3行目後ろの文章。

(誤)1分間に直す
(正)1秒間に直す


■78,79ペ:ポロニウムの半減期は、

(誤)0.5秒
(正)0.15秒


なお,最新の誤植等の情報は,以下のサイトからもご確認いただけます。

霧箱で見る放射線



〜もくじ〜


第0話 はじめに― 霧箱と放射線 霧箱への招待/自作の霧箱 


第1章 霧箱で見えるもの 

   第1話 放射線を霧箱で見る

   第2話 もう一つの放射線の飛跡

   第3話 放射線と原子

   第4話 放射線が原子から出るのはなぜか
       ラザフォードとソディの実験
       3週間後の結果を確認する
       すごい仮説1原子は壊れ,変身する
       すごい仮説2変身の速さは原子によって違う
       次に起こる変身を霧 箱で見る
       ラザフォードとソディの仮説と証明
       放射線を出す原子は自然に壊れて いく 

   第5話 霧箱で見る原子の変身
       ラジウムの変身を霧箱で見る
       予想外の現象に出会う
       トリウムが変身した気体を集める実験
       変身速度の違い― V字の飛跡
       半減期という言葉
   霧箱をつくってみよう


第2章 放射線はどこからどうやってくるのか
   第6話 空っぽの霧箱を見てみれば
   第7話 放射線はどこから来るのか

   第8話 宇宙の中の地球と放射線


 第3章 霧箱で原子より小さい世界を見る
   第9話 原子の中はどうなっているか
   第 10 話 原子核の中へ
   第 11 話 さらに原子より小さな粒へ


【はじめに】

 ここは名古屋科学館。黒い円形テーブルのまん中にあるのは,ガラス製の窓がついた箱のような装置です。


 窓の中をのぞくと右の写真のように白い筋がたくさん見えました。科学館の説明文を読むと,この装置は「霧箱」というもので,白い筋は「放 射線」だとありました。しばらく見ていると大小さまざまな白い筋が絶え間なく見えては消え,消えてはまた現れていました。


 放射線は肉眼では見えません。そのとき高校で物理を教えていた私は,この霧箱を見るたびに「目に見えない放射線をこんなふうに目で見えるようにしてくれる霧箱が教室にもあったらなあ。これなら放射線のことをもっとわかりやすく,たのしく教えられるんじゃないかな」と思っていました。しかし,何百万円もするこんな大がかりな装置を,学校では買ってくれないよな,とも思っていました。


 ところがある日,私は名古屋大学の素粒子研究室のホームページで,名古屋大学客員研究員の林煕崇さんが考案された霧箱のことを知りました。その霧箱の説明には「放射線がバンバン見える」とあり,さらに「ペットボトルで簡単に作れる」というのです。  私は,教材用の霧箱はいくつか使ったことがありますが,どれも「放射線がバンバン見える」ということはありませんでした。林さんの霧箱についても半信半疑でしたが,ためしにその説明の通りに作ってみました。


 右下の写真が私の作った霧箱です。できるだけ大きくしようと4Lのペットボトル(焼 酎などが入っている大きなペットボトル)で作ったので,直径は13cm あります。(霧箱の 作り方は 50 ページの「霧箱をつくってみよう」にあります) この霧箱にエタノールとドライアイスをセットして,上から LED ライトで照らしました。 しばらく見ているとたくさんの白い筋が現れ,それはまるで科 学館の霧箱を見ているようで, 私はとても感動しました。

     この霧箱なら材料を全部揃えても 1000 円ぐらいです。それで科学館の霧箱と同じよ うに白い筋が見えるのですから,素晴らしい発明です。しかも,ただ観察するだけでなく,この霧箱には中にいろいろなものを入れて実験できるのではないかと私は思いつきました。そう思うと,どんどん実験のアイディアが浮かんできました。そこで私はこの霧箱に夢中になって実験をはじめてしまいました。  実験が一区切りしたとき,私がやった実験について調べてみると,ほとんど誰もやったことがなく,どこにも紹介されていないことが分かりました。そこで私は自分のやった実験を写真に撮り,知人に見てもらいました。すると知人も感動して,私の実験を一緒に楽しんでくれるようになりました。この本はこうしてできた,写真を見ながら〈目に見えない放射線の世界〉を楽しむ本 です。

私と一緒に未知の放射線の世界を見ていきましょう。

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