「世界の挨拶ことば」がカルタにできたら楽しいだろうなと思っていました。最近,小学校でも英語の授業が取り入れられたり,国際理解教育が進んできたりもしているので,先生たちにも需要は多そうです。
子どもたちにとっても,カルタという楽しいゲームのなかで外国のあいさつことばを聞いたりしゃべったり覚えたりすることは興味深く楽しい行為かもしれません。
といっても,世界の国々は多く,そこで話されている言語の種類は膨大です。それらのあいさつことばを網羅しようと思えば途方もない数になります。ですから,そういうことは最初からあきらめていました。それよりも,わたしたちに馴染みの深い国の代表的なあいさつことばをピックアップして,よりシンプルなものを作りたいと思いました。
まず,カルタの枚数ですが,「あいさつかるた日本編」と同じ,36枚にしました。当初は50枚前後を考えていましたが,「あいさつかるた日本編」を作ってみて,36枚という枚数がカルタとしては必要かつ十分な枚数であることを感じたからです。
あいさつのことばは,「ありがとう」「おはよう」「こんにちは」「さようなら」の4つに限定し,これらを9か国語で作ることにしました。
どの外国語を選ぶのか,少々迷いましたが,とりあえず,「英語」「フランス語」「ドイツ語」「スペイン語」「中国語」「ハングル」「ロシア語」「アラビア語」の8か国を選び,それにちょっとお笑い的要素も取り入れたいと思い,「大阪弁」を加えました。lpれで,8か国語+方言(大阪)の計9種類です。
他にも,イタリア語,ポルトガル語,スワヒリ語,ヒンディー語,エスペラント語等々いろいろあり,ぼくの選んだ外国語が妥当なのかどうかは分かりませんが……。
こうやって,読み札,取り札,各36枚の「あいさつかるた世界編」ができました。
さて,このかるた,読み札をすこし工夫しました。(いや,工夫しなかったというべきかもしれません)
どのようにしたかというと,たとえば,「おはようは 英語でいうと グッドモーニング」,「さようなら フランス語では オルボアール」のように,読み札をすべて〈定型句〉にしたのです。このようにすることで,いろいろなメリットが出てくるのではないかと思います。
まず,ひとつは,文章がパターン化されて〈わかりやすい〉ということでしょう。一定の決まったリズムがあることで,外国語も定着しやすくなるような気がしています。
2つ目は,先生が読み札を読み進めるうちに,徐々にカードの的が絞れるようになっているということです。つまり,「おはよう」といったところで,対象が1/4(36枚中9枚)になります。それに続く「英語でいうと……」で,「おはよう」と「英語」が結びつき,「グッドモーニング」が確定するという具合です。ですから,慣れてくると最後まで聞かずに札が取れるようになるのではないかと思います。もちろん最後の「グッドモーニング」まで聞いて取ってもいいですし,そのへんは子どもにまかせて,楽しく進めていくといいと思います。
繰り返しやっているうちに徐々に外国のあいさつことばに習熟し,より楽しくなったり取るのが早くなったりするかもしれません。
よろしかったら,授業でも使っていただき,ご意見やご感想をいただけたらありがたいです。
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