視写というのは,文章を視て書き写す作業のことです。板書をノートに写す,教科書の文章をノートに書き写すことも視写です。それに対応して,お手本を書き写す〈書写〉,聴いた文を書く〈聴写〉があり,書写だけが授業の中で残り続けています。
さて,視写プリントですが,教科書の文章をノートに書き写すのは,子どもにとって難しいことです。それは,ノートの字数に合わせて書かなくてはならず,どこで次の行へ移ったかわからなくなってしまいます。また,硬筆習字のある低学年では,視写をしていても高学年になると,全くといっていいほどやっていません。そこで,3年生終了時までに学習する漢字を使った4年生以上を対象とした視写プリントを作成したのです。
この視写プリントは,教科書には載っていない,子どもたちにとって新鮮な教材ということで,国定教科書『尋常小學 國語讀本』(1918~1932に使用)に載っていた文章を使っています。
先輩教師曰く「カシコクなりたければ,書くことをイヤがってはならぬ」です。
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