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よみかた授業書案〈ごんぎつね〉

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このお話の授業をすると、「かわいそうだ」と語る子がでてきます。「かなしいお話を読んで、素直にかなしいと感じることこそが大切だ」と思います。「かわいそう」と子どもが言えば、「どこで、そう感じたのか」をただして、そこをもう一度読ませ、読み終われば「つけくわえて話したいことは」と聞いて、あれば語らせます。 「ごんがかわいそう」から、「兵十もかわいそうではないか」と話がすすみ、「なかなか相手にわかってもらえない悲しさ」や「わかりあったとたんに、死という永遠の別れがやってきた」という、この物語の悲劇性などへも話が発展するかもしれません。しかし、あまりよくばらないでください。
 子どもたちに、あまり多くを望まず、「語っては読み、読んではまた語る」ことのたのしさや、人の言葉に耳を傾けて、たがいに語り合うことのおもしろさに気づかせる。そのところに、うんと重点をおいた取り扱いをしていただければと思っております。


よみかた授業書案の授業

Ⅰ.読みと語る
 読みの力を伸ばす,というのは,具体的にどういうことになるのか,私は次のように考えました。
  A 書かれてあることがらを読みとる。
  B 書かれてないことがらを読みとる。
  C 書かれていないことがらについて語る。
  D 自由に自分の思いを語る。
Ⅱ.授業の展開
 子どもたちを読めるようにするというのは,具体的にどうすることなのか。私はいまのところ次のようなことに落ちついています。

1.「よむ」こと
 よむこと,とくに小学校では声を出して読む(音読)ことが,授業の中心とならねばなりません。あれこれと教師の助言をかりなくても,子どもたちは自分の力で読むということだけで,作品の中身を感じとり,読みとることができるのです。「読ませること」こそが,授業の中で一番大切にされねばならないことなのだ,と私は考えるのです。

2.「とく」ということ
 「読む」ことだけでは,どうしてもわかりづらい部分が残ることがあります。それで,そこのところを補うために「とく」という仕事をもってきました。「とく」は,教師がそっと手をそえて,なおわかりづらいところの意味を,子どもたちに気づかせるための作業,というように私は考えます。子どもたちに,どうしても,このことをわからせようと,強引に教師の意図する方向へ引っぱってわからせようなどとしてはいけません。
「とく」を3つに分けて考える
① たしかめる
② おしえる
③ 考えさせる

3.「かく」こと
① 読むために書く
② 「とく」ための材料として書く
③ 授業内容を図式化して示す

4.「かたる」こと
① すきなところは,どこですか
② 語り合うということ

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